ALS Reversal
Q & A

ALSリバーサル Q&A

ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、神経変性疾患であり、現在の医学では『現時点では、治療法はない』と言われています。

それにもかかわらず、私はアメリカでALSから回復した人々を実際に目の当たりにし、彼らと直接会話を交わす機会もありました。
さらに、アメリカだけでなく、ヨーロッパ、オーストラリア、南米など、世界各国でALSから回復した人々の話を聞くことができました。

従来の医療ではALSの治療法はまだ確立されていないかもしれませんが、実際にALSから回復した人は少なくありません。

また、『ALSリバーサル(回復)』という言葉は、日本でもまだあまり知られていません。そこで私がアメリカで学んだ『ALSリバーサル』ついて、できる限りお答えしたいと思います。

また、以下の質問と回答は、私がアメリカでの経験に基づいて主観的に述べているものであり、情報はご自身でもご確認頂ければ、更にお解かり頂けると思います。

ALS reversal Q&A

ALS リバーサル(回復例)は、実在しますか

はい、ALSリバーサル(回復例)は実在します。

デューク大学の筋萎縮性側索硬化症(ALS)クリニックの長であるリチャード・ベッドラック氏は、ALSの症状が改善する『ALSリバーサル』について研究していることで世界的に有名ですが、2023年時点で58人の患者が公式にALSから回復したと認めています。

また、ALSリバーサルを10年間取材し続け、『HealingALS』のサイトを運営しているパトリシア・タモルスキーさんは、これまでにALSから回復した人々についてほぼ100人のインタビューを実施しています。

どんな状態からもALSをリバースすることは可能ですか

胃ろうと人工呼吸器を装着、視線入力装置を使用しなければコミュニケーションが取れない状態から、自力で呼吸し、食事を摂り、歩行するまで回復した例があります。アメリカ在住のマーク・マンチェスターさんです。

2023年に、私はマークさんと何度かズームでお話しする機会がありました。その時、マークさんは大型のキャンピングカーを運転し、妻のリサさんとアメリカ横断の旅を楽しんでいました。

マークさんには多少の呼吸障害もあり、右足は左足に比べて弱いままであり、マークさんの神経科医は、検査結果からまだALSの影響が見られると述べています。

でも、“I am good now! Glory be to God!” (今は元気です!そして神に栄光を!)と、マークさんは、とびきりの笑顔で私のインタビューに答えてくれました。

マークさんの動画

また、私の友人であるタビタが率いるブラジルALS・難病リバースチャレンジグループでは、複数の方がALSをリバース中です。



その中で、現在回復中であるディエゴさんですが、胃ろう、人工呼吸器(気管切開ではなく、鼻マスクの使用)、視線入力装置を使用していましたが、どんな状態からも病気をリバースすることを目標とするタビタの率いるALS ・難病リーバスチャレンジグループを見つけ、去年入会しました。入会と同時に、ある4つのことを変え、ALSリバーサルが始まりました。

ディエゴさんのALSリバーサルについては、『アメリカで学んだALSをリバースするほどの難病のブログ』をご参照ください。

家族性ALSでもリバースが可能ですか

ALS全体の約10%は家族内で発症することが分かっており、家族性ALSと呼ばれています。

ALSリバーサルを研究する米デューク大学のリチャード・ベッドラック氏は、家族性ALSでも、血縁者に発病者がいない孤発性ALSでも、リバーサル率は同様であることを指摘しています。

『ALSリバーサル』のジャーナリストであるパトリシアさんも同様の見解を示しています。

ALSをリバースするには、どのくらい時間がかかりますか

病気の進行具合にも関係するため、ALSをリバースさせるために要する時間は、個人によると思います。

早い方で1、2年でリバースが始まる方もいらっしゃいますが、胃ろう、人工呼吸器、視線入力装置使用の状態からALSをリバースさせたマーク・マンチェスターさんは、胃ろうを増設してからリバースが始まるまで5年かかっています。

マークさんは、治験参加などの従来の医療から自然療法に切り替え、リバースが始まるまでに3年を要しました。

自然療法への切り替え後も、病気の進行は止まらず、視線入力装置と人工呼吸器の導入が必要となりました。しかし、マークさんと妻のリサさんは諦めず、自然療法の治療を継続しました。その努力の結果、リバーサルが始まったそうです。

従来の医療では治療方法が存在しない状況から治療すること、また、病気の症状ではなく、細胞レベルから治療を行うため、回復するのに時間がかかるのはやむを得ないかもしれません。

ALSをリバースした方々の共通点は何ですか

「治ると信じること」「リサーチ」「行動力」、この3つが彼らの共通点だと考えています。

特に「リサーチ」は、年齢や言語、身体的制約に関係なく、やる気さえあれば誰でもできると信じています。リサーチは難しく感じられるかもしれませんが、マークさんのように視線入力装置を使っていても、また、英語が話せなくてもグーグル翻訳を利用して英語の医療文献を読んでいたセルヒオさんのような例があります。

70歳でALSと診断されたキム・チェリーさんは事業家であり、ビル・ブレナンさんやスティーブン・シェリーさんは大工でした。彼ら全員が治ると信じ、日々、治療法のリサーチを続け、学んだ知識を直ぐに行動に移していました。

ALSや神経難病は進行性の病気であり、時間との戦いになります。症状が現れたら、診断を待たずに治療を始めることが健康回復の鍵かもしれません。

再生医療は、ALSをリバースするのに有効ですか

アメリカでは、再生医療は抗炎症作用、免疫調節作用、分化能などの優れた特性を持つため、優れた治療アプローチと考えられています。再生医療を使用したALS治療に関する多くの前臨床および臨床研究が行われ、有望な結果が得られています。

ただ、3年間、600人のALS・神経難病リバースチャレンジグループを通して学んだことですが、再生医療は有効な治療法であるものの、身体の解毒を行った後に再生医療に取り組むことが重要であると機能性医学医師は言及しています。

実際、600人の参加者の中で再生医療を試みた多くの人々は一時的に症状が改善することがあるものの、長期的な効果が得られていないという現状です。

したがって、細胞が毒素に曝されていない状態にするために身体の解毒を行った後に、再生医療に取り組むことで、より効果的な結果が得られるとアドバイスされています。

デトックス療法の本で紹介したキャロルさん(ALSリバーサル)ですが、彼女はデトックス療法を完了した後、再生医療を予定していました。しかし、彼女の身体が回復したため、再生医療が必要なくなったそうです。

私たちの間で、『デトックス クィーン』と呼ばれているキャロルさんですが、確かにあれだけのデトックスをすれば、身体に毒素が、残る方がおかしいかもしれませんね。

 

何がALSの進行を早めますか

ALSをリバースさせた機能性医学医師によれば、疾患の進行速度は、体内に蓄積された毒素(通常「TOXINS」と呼ばれるもの)の量と比例するそうです。

これらの「毒素」とは、重金属、カビ、マイコトキシン、バイオトキシン、バクテリア、ウイルス、寄生虫、農薬など多岐にわたりますが、例として、ALS患者がデトックスを始めて、体内の重金属濃度が低下し、病状の進行が遅くなったり、停止したり、または機能が改善したりすることがよく観察されています。

ALSによる体重の減少を止めることはできますか

神経難病患者の体重が減少する原因は主に『吸収不良』と『消化不良』の二つです。

また、体重の減少や筋肉の萎縮が見られる他の原因として、体内のニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)が不足しているために起こっている可能性があります。NAD+が不足すると、十分なATPが生成されず、身体は生存に必要なエネルギーを得るために自己の構造タンパク質からNAD+を作り出し、ATPを生成しようとします。

ALSをリバースさせた機能性医学医師によれば、「自己の構造タンパク質」というのは、「自身の筋肉」を指し、身体が自己の筋肉を分解してATPを生成するため、体重減少や筋肉の萎縮が生じるのだと説明しています。

2つのセッション(合計約3時間)を通じて、体重減少や筋肉の萎縮の原因と理由を理解し、それらを止め、安定させ、さらに増やす具体的な方法をコーチングしています。

ALSをリバースすると、体重も健康な範囲に戻りますか

ALSをリバースさせると、通常、体重も健康な範囲に戻るようです。また、セルヒオさんのように、診断前よりも体重が増え、筋肉をつけたケースもあります。

ALSの主な原因の一つはリーキーガットであり、これによって栄養が吸収されなくなるため、リーキーガットを治療することで、栄養の吸収力も必然的に向上します。

私の身長は170cmで、かつては64kgもありましたが、発病後、一時的に体重が45kgまで減少しました。

現在、治療の一環として「一日一食」の断食を行っていますが、62kgから体重が減らない状態が続いています。以前は一食を抜くだけですぐ体重が減少していましたが、今はリーキーガットの治療が効果を発揮し、栄養の吸収能力が向上したと考えています。

ALSをリバースすると、筋肉も戻りますか

ALSをリバースした人々の筋肉の回復状況は、個人によって異なります。

片足の一部の筋肉が凹んだままの状態から回復していない方もいれば、ALSの診断前よりも筋肉が増強された人もいます。

セルヒオさんのように、ALSが回復してから、筋肉増強用のサプリメントを摂取し、筋力トレーニングを積極的に行っている人もいますが、一方で、機能が回復すれば十分と考える人も多くいるようです。

私の場合、肩の三角筋と上腕二頭筋が著しく萎縮しており、以前は無意識に持ち上げていた物が今でも重く感じます。ただし、発症当時のように軽い物が異常に重く感じるわけではなく、現在の筋肉量に応じて物の重さを感じるようになっています。

ALSをリバースすると、失った声は戻りますか

視線入力装置を使用していたマーク・マンチェスターさん、ALSをリバースしたセルヒオさん、ALSをリバース中のビルさんは、全員、声は回復しています。

ALSをリバースした人々の中で、声を失ったままの方にはまだお会いしたことがありません。ただ、マークさんとビルさんに共通していたのは、体調が悪化すると、構音障害が少し戻ってくる傾向があるようです。

ALSをリバースしたとはいえ、マークさんの神経科医によれば、まだマークさんの身体はALSの検査数値に影響を受けており、その影響が残っているとのことです。セルヒオさんも風邪を引くと筋肉の痙攣が始まると述べていますし、神経難病に罹患した私も体調が悪くなると腕に脱力感が戻ります。指先の器用さも低下します。

ですから、ALSをリバースしても、以前の健康状態に完全に戻ることは難しいかもしれません。そのため、リバース後も体調管理が重要になってきます。

ALSと診断されています。運動はするべきなのでしょうか

こちらのブログをご参考ください。

身体の自由を奪われていく中、恐怖しかありません。その恐怖の中、どう向き合い、どう前向きに持って過ごせばよいですか

身体の自由が奪われていく過程で、恐怖が支配するのは自然のことだと思います。私には、毎日が恐怖でしかありませんでした。

先週まで出来ていたことが今日は出来なくなる、そのような毎日の現実が、過呼吸、パニック、恐怖、不安を引き起こしていました。

このような恐怖に向き合い、前向きに過ごすためには、いくつかの方法があります。

まず、将来のことを考えずに、現在の瞬間に意識を集中することが重要です。マインドフルネスを実践し、『治る』という信念を心から持つことで、恐怖を軽減することができます。

深呼吸、瞑想、ビジュアライゼーションは、通常、ALSをリバースした人々の日常的な習慣として組み込まれており、すでに生活の一部となっています。

また私の見解ですが、病気に対して恐怖を感じる人の多くは、『治らない』と自分で決めつけていることが大きな原因ではないでしょうか。

私はリサーチを始めて『治るかもしれない』という考え方に切り替えてから、『恐怖』が減少しました。

ALSを克服した人々のリサーチを継続し、彼らの経験や物語を何度も聞くことで、『治る』という希望が生まれます。治療法の可能性を信じることで、恐怖を克服することができます。

私のコーチングを受けた後、多くの情報や治療法が存在することを知り、そこから自分の多大なる可能性を見出だし、前向きにならないクライアントは、一人もいません。また、コーチング3ヶ月後に行ったクライアントの『メンタルデトックス』に関するフィードバックをご参照ください。

ALSをリバースするには、何から始めたらよいですか

海外でALSをリバースさせた人々からのアドバイスの中で最も重要視されているのは、腸(GUT)の治療です。

現在、アメリカでALSをリバースさせながらコーチングを行っているビル・ブレナンさんは、「Gut is everything」(腸が全て)と述べています。

正常な細胞機能のためにはビタミンやミネラルの吸収が不可欠であり、腸が健康でなければ慢性的な炎症が引き起こされると彼は指摘しています。

そのため、腸を健康にすることは他のどんな病気も治療する上での優先事項であると言われています。

つまり、治療の最初の段階はリーキーガットの治療です。コーチングでは、リーキーガットの治療法を3つのセッション(合計約4時間半)に分けて詳しく説明しています。

神経難病は所謂『脳の炎症』と言われています。『リーキーガットを治せば、リーキーブレインも治る』と、ALSをリバースさせた機能性医学医師が言及しています。

3回のリーキーガットセッションを終えたクライアントからのフィードバックをご参照ください。

ALSリバーサルに必要な基本的な流れは何ですか

まず重要なのは、「治る」という信念を持つことです。もしそれがまだ信じられないのであれば、少なくとも「全力を尽くして治すために努力する」という覚悟が必要です。

最初に、メンタル面でのデトックスを行い、その後は身体の炎症を引き起こす可能性のある食品を避け、クリーンな食品を摂取する食事療法に取り組みます。

その次に、生活環境から毒素を排除し、リーキーガットを治療し、体内に蓄積した毒素を排出するデトックス療法を行います。

リーキーガットを治療し、栄養素が適切に吸収されるようになったら、食品だけでは不足する栄養素や、遺伝的体質(SNPs)によって不足している補因子(Cofactors)をサプリメントで補充し、細胞レベルで身体を治療していきます。

ALSをリバースするには、どのような治療が一番有効ですか

ALSをリバースした大抵の方は、食事療法、デトックス療法、ハーブ・サプリメント療法、そしてメンタル強化の全てが同じくらい大切だと言及しています。

食事療法を行わなければ、身体は炎症を引き起こし続け、デトックス療法を行わなければ、栄養を吸収する身体に戻れず、サプリメントで足りない栄養素を補うことも難しくなります。

また、ALSをリバースしたセルヒオさんは、ALSを克服するためには身体的な治療だけでなく、メンタル面も同じくらい重要であり、ALSをリバースするためには、50%がフィジカル(身体)、50%がメンタルだと述べています。

例えとして、鷲が片方の翼に重心をかけて飛ぶと、まっすぐに飛ぶことができず、ぐるぐると旋回し続けるように、フィジカルとメンタルは、バランスが大切なのだと説明しています。言うなれば、メンタルの強化も不可欠であることが示唆されています。

また、どんなに優れた治療法を受けても、「いつか治る」という信念がなければ、治療は続きません。

持続的な不安は、副腎皮質からストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。この過剰なコルチゾール分泌は、胃酸を産生する壁細胞を損傷し、結果として胃酸の分泌が低下します。

この胃酸の低下により、ペプシノーゲンがペプシンに変換されず、膵臓と胆管からの膵酵素と胆汁の分泌も妨げられます。その結果、タンパク質の分解やミネラルの吸収が阻害され、体重が減少し続けることになります。

これらのメカニズムはALSをリバースさせた機能性医学医師によって説明されており、セルヒオさんの体験もこれに基づいています。そのため、メンタルを強化するための瞑想やビジュアライゼーションが推奨されているのです。

自分が治ると思える自信がなく、どうしても前向きになれません

3年間、実際にALSをリバースした方、現在ALSをリバースしている方を目の前で見てきましたが、ALSをリバースされた方々が、ある日から急に『治る』と思えるようになったような見解は、ほぼありません。


どの方もどん底に落ち、涙がでるほどの努力を積み重ね、時間と共に治るという信念を培い、前向きになるというよりも、不安や恐怖にすぐ反応しない平穏な心を養うために、彼らは日々瞑想やビジュアライゼーション、祈りなどに取り組んで必死に努力しています。

つまり、ALSなどの難病になると「ポジティブ思考」で生活することは、容易なことではないと思います。

また、私の経験から、『自分が100%治る』と思える人は、600人のALS・神経難病リバースチャレンジグループの中でも 一握りであり、現在ALSをリバースしている超ポジティブ思考の私の友人、カールであっても、何度も挫折しています。

また、ALSリバーサルを達成した方々も、『自分が治る』と信じていながらも、進行が止まらない時は、落ち込んだでしょうし、挫折もしていたと思います。『治る』ことさえ、疑ったこともあるはずです。

では、どう対処したらよいのでしょうか。

それは『つまづいたら、そこから起き上がる』を繰り返すことだと、私は思っています。

また、同時に、マインドフルな生活、瞑想、ビジュアリゼーション、祈りなどを総動員して、平穏な心や不安や恐怖にすぐ反応しない心を日頃から養うこと、そして治療法のリサーチを続けることだと思っています。

『知識』が身につけば身につくほど、知識の量に比例して、『これじゃあ、治らないはずがない』と思うようになります。

実際、グループコーチングを受けた方から『これじゃあ、治らないはずがないと思った』とフィードバックに書いてくれた方がすでに何人もいらっしゃいます。


 今は100%治ると思えなくてもいいですし、不安になってもいいと思います。

でも、瞑想やビジュアリゼーションは、今すぐ取り取り掛かることをお勧めします。不安にいちいち反応しない脳の為の再教育を始めてください。

不安を感じたら、『ああ、今自分は不安になっているのだな』と、客観的に受け取り、それ以上はジャッジしない。何も考えない。自分を評価しない。いつも不安の中にいるのではなく、不安の外にいられる訓練をしてください。

そして今は、『自分は治る!』と思わなくても、『何としてでも治りたい!』という気持ちだけは、いつも持ち続けてください。

ALSをリバースしたセルヒオが『治るには、フィジカル(身体)が50%、メンタルが50%』と、いかにこのバランスが大切かと説明してくれました。

『鷲は片方に重心をかけて飛べば、その場を旋回する。治るには、バランス良く飛ばなければならない』と教えてくれました。

まさにその通りです。『治る』という目的地に真直ぐに飛んでいくには、メンタルは、フィジカルと同じくらい大切なのです。

今は自信がなくても治療、瞑想、ビジュアリゼーション、リサーチを続けて行けば、半年後のマインドセットは、変わっているはずです。

また、コーチング3ヶ月後に行ったクライアントの『メンタルデトックス』に関するフィードバックをご参照ください。

 

ALSをリバースするためには、どのような食事が推奨されていますか

英語には、こうした諺があります。

"You are what you eat."(食べるものがあなたを作る)

"Food is medicine."(食べ物は薬です)

これほど私たちが日々口にするものが、健康にとって重要であるということです。

ところで、ALSをリバースしている人々の共通点の一つは、身体の炎症を引き起こす可能性のある食品を避けていることです。ALSをリバースしている人々の共通点の一つは、身体の炎症を引き起こす可能性のある食品を避けていることです。

まずは「栄養価のあるものを摂取する」前に、「避ける食品」から始めます。つまり、足し算の前に引き算を行います。

具体的には、グルテン、乳製品、糖質、遺伝子組み換え食品、加工食品、化学調味料、人工甘味料、人工着色料、酒類などを避けています。さらに、食物アレルギーがある食品も避け、野菜を豊富に摂取していることが多いと考えられます。

人によってはヴィーガンやベジタリアンであり、他の人はローフードダイエット(生の食材を基本に熱加工しない食事)を採用しています。また、肉類を積極的に摂取している人もいます。

自分に合った食事を見つけることも、ALSや神経難病をリバースするために重要です。

重金属検査を受けるべきですか、またどの重金属検査方法が最も有効ですか

ALS・神経難病リバースチャレンジグループのメンバーは、ALSのリバースさせた機能性医学医師から、重金属検査を受けることを推奨されています。

重金属検査は、デトックス療法を行う際に不可欠であり、体内に蓄積した重金属の種類によって、使用するキレート剤やハーブ、サプリメントが異なるためです。要するに、デトックス対象となる重金属を把握することは、より効果的なデトックスを実践するための基盤となります。

ライム病の治療法について解説したベストセラー『Unlocking Lyme』(アンロッキング ライム)の著者ウィリアム医師によって、重金属検査のそれぞれの有効性について下記のように説明しています。

重金属の検査方法には、主に以下の3つがあります。

1. 毛髪検査:信頼性が最も低いが、簡単に実施できる。ただし、12ヶ月以内に毛髪を染めたりカラーリングをしている場合、正確な結果が得られない可能性がある。

2. 血液検査:急性曝露による場合に有効。主に鉛、水銀、ヒ素、カドミウムなどを検査するが、銅、亜鉛、アルミニウム、タリウムなどは対象外。

3. DMSA尿検査:最も有効であり、キレート剤を使用して24時間後に採尿し、蓄積した重金属の量を測定する。この方法は「Provoked challenge urine test」とも呼ばれる。

『Unlocking Lyme』より

また、上記の紹介した以外にも、オリゴスキャンと呼ばれる検査もあり、これは掌に光を当てるだけで、体内の必須・参考ミネラル20元素と有害金属14元素を短時間で測定することができます。

ALSをリバースするために、アマルガムの除去が必要なのでしょうか

ALSをリバースさせた患者のほとんどが、アマルガムの除去を行っていることが報告されています。

特に、ALSリバーサルの先駆者であるエリック・エドニーさんは、自身の体験をもとに、ALSの診断を受けた場合にはアマルガムの除去を自伝の中で推奨しています。

以下の医療論文には、ALSを発症した49歳の患者が16個のアマルガム充填を持っており、アマルガムを全て除去した後にALSが回復した事例が報告されています。

Healing of Amyotrophic Lateral Sclerosis: A Case Report

また、アマルガムを全て除去していない場合でも、キム・チェリーさんのようにALSから回復した患者もいます。

アマルガムの除去についての詳しい情報は、こちらのデトックス療法の本をご参照ください。

医薬品を摂取しています

ALSをリバースした人々の中で、従来の医薬品に頼る治療でALSから回復した人は今のところ確認されていません。

ALS・神経難病リバースチャレンジグループでは、神経難病の治療においてデトックスが重要視されていますが、デトックスを行う際には肝臓への負担が懸念されます。そのため、適切な肝臓サポートが必要不可欠です。

機能性医学医師からのアドバイスによれば、医薬品の長期使用は肝臓に負担をかける可能性があり、また医薬品の摂取によって肝臓の機能が妨げられると、デトックスが難しくなります。そのため、医薬品の使用を最小限にすることが推奨されています。

ALSをリバースするには、どのようなサプリメントを摂取したらよいですか

ALSをリバースするには、単に良質なサプリメントを摂取するだけでは不十分であり、生活習慣や環境の改善、積極的な身体のデトックスが不可欠になります。

ALSなどの難病の場合、リーキーガットの影響で、栄養素が十分吸収されていないこと、さらに、サプリメントの適切な選択や効果も個々の状況に応じて異なっています。まず、リーキーガットを治療し、吸収しやすい身体を作るために、体内のデトックスを促進することが重要であるとされています。

ALSをリバースさせた機能性医学医師が推奨するサプリメントについては、以下のブログをご参照ください。

トップ5 サプリメント 

また、ALSをリバースした人々が摂取していたサプリメントのリストは、ALSリバーサルのページで見ることができます。

プロトコール

サプリメントを摂取する際には、必ず医師に相談することが大切です。また、一度に複数の種類のサプリメントを摂取することは危険ですので、専門家の指導のもとで摂取するようにしてください。

ALSをリバースした後も、食事、サプリメント、生活環境には引き続き、気を配る必要がありますか

健康維持や再発を防ぐためには、健康的な生活環境、生活習慣を維持することは、不可欠になります。

ALSや神経難病の発症には個々の体質や遺伝子の影響(SNPs)も関与しており、解毒能力が低い体質の人々が罹患する傾向があるため、回復した後も健康を維持するためには、引き続き適切な栄養摂取や環境管理が必要になるからです。

つまり、細胞が健康状態に戻ったとしても、再び不健康な食生活や毒素の多い環境に戻ると、細胞が再び炎症を起こすとALSをリバースさせた機能性医学医師は言及しています。

ただ、ALSをリバースした人々の多くは、食事制限を多少緩和したり、リーキーガットが治癒されて栄養吸収が改善されたため、サプリメントの摂取量が大幅に減少しているようです。

また、ALSや他の神経難病をリバースさせた多くの人々は、治療が習慣化しているため、難病罹患前の生活習慣に戻ることは非常に稀だと考えられます。

リサーチはどのようにやったらよいですか

リサーチを行う際のステップは以下のようになります:

まずは、ALSや神経難病、難病をリバースしている方のブログやウェブサイトを読むことから始めてください。これにより、『治る可能性』という希望を育てることができます。

個人的な経験から言いますと、一般的なキーワード検索で「ALS 治る」「ALS 治療法」「ALS 余命」「ALS 生存率」「ALS 初期症状」「ALS 閉じ込め症候群」といった検索を行うと、希望に反する結果ばかりが出てきます。そのため、リサーチのアプローチを変える必要があります。

具体的な治療法を探るためには、過去にALSなどの神経難病を克服した人々の書籍やブログなどを探し出し、彼らがどのような食事デトックス、サプリメントを摂取し、病気を克服したのかを詳しくリサーチすることが重要です。

食事内容やデトックス方法、サプリメントの選択についても、なぜその人がそのような選択をしたのか、その理由をリサーチし、自分なりに納得する必要があります。このページでもALSをリバースさせた方々のプロトコール(治療法)を紹介していますので、ぜひご参照ください。

ただ、お心に留めていただきたいのは、他の人が特定の方法で治ったからといって、自分も同じ方法で必ず治るとは限らないということです。

なぜなら、各個人の身体の構造や状態が異なるため、自身に最適な治療法を見つけるには、まず幅広い知識を身につける必要があります。

また、メルマガの購読もお勧めします。メルマガでは書籍に掲載されていない、一般に公開されていない治療法を紹介しています。メルマガは教科書のように活用され、治療法を学ぶ人もいます。

ALSと症状が似ていますが、ALSと確定診断されておらず、ALSではないかもしれません。ALSではなかった場合、アプローチは異なりますか

ALS・神経難病リバースチャレンジグループに所属するメンバーは、ALSだけでなくパーキンソン病、アルツハイマー病、ガン、化学物質過敏症、電磁波過敏症、慢性疲労症候群、コロナ後遺症、慢性疾患などさまざまな疾患を抱えている患者もいますが、皆、共通して同じ講義を受けています。

つまり、基本的なアプローチは食事療法、デトックス療法、ハーブ、サプリメント療法、そしてメンタル強化であると言えます。

ジャーナリストのパトリシア・タモンスキーさんは、ALSや神経難病から回復した人々を10年以上にわたって取材し、「どの難病も治療法は同じ」という言葉をよく用いています。

また、多発性硬化症をリバースしたワールス医師も、ベストセラーとなった『Wahls Protocol』の中で、『多発性硬化症は側から見れば特別な症状がでる病気かもしれませんが、つまり多発性硬化症、リウマチ関節炎、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患も、糖尿病、心臓病などの慢性疾患も、統合失調症、うつ病、そして自閉症でさえも、細胞レベルで見れば(細胞機能障害という点で)あまり変わりがありません』と述べています。

家族はALS患者本人に対して、どのようにサポートすべきですか

ALSや他の難病患者が自然療法を選択する際に最も辛いのは、家族や周囲の人々が彼らの病気や治療選択を理解してくれないことかもしれません。

難病患者はすでに日々の辛い症状に苦しんでおり、その中で家族から理解されずに奇異な目で見られたり、「お前は過敏すぎる」などと言われれば、彼らはさらに治癒への希望を持つことさえ難しくなります。

また、すでに身体の自由を奪われた状態であれば、自然療法を選択する場合、家族のサポートなしに病気を回復させるのは非常に難しいと思います。

自然療法を選択すると、従来の医療とは異なるアプローチになり、日常生活にはさまざまな課題が生じます。

正直に申し上げますが、これらの課題を毎日こなすのは容易ではありません。

食事療法では、家族と異なる食品を食べる必要があり、自分用の食事を別に用意しなければならない場合があります。

デトックス療法では、サウナやひまし油パックなどの準備が必要になったり、サプリメント療法では、多種類のサプリメントを時間通りに摂取する必要がある場合があります。

これらの課題に全て取り組むのは、健康な人間でも困難なことなのに、症状が出ていて動くことすら難しい難病患者が、これらの課題を一人で乗り越えなければならない状況に直面することもあります。

ですから、家族や周囲の人々が患者の選択を理解し、サポートすることは、彼らの精神的な安定に大きく寄与します。

 

また、患者をサポートするための具体的な方法として、まず患者がどのような治療を望んでいるのかを理解することが重要です。

食事療法であれば、患者のために食事を用意したり、患者に合わせて、同じ食事をしてみたりと理解を示そうとしてくれれば、それだけでも患者の治癒への意欲が高まります。

そして患者が治療で何をしているのかが分からなくても、黙って見守り、サプリメントに費用がかかっていても、敢えて言葉にしないで支えることも大切です。

なぜなら、患者は自分が家族や周囲に迷惑をかけていると常時感じているため、いつも申し訳ない気持ちでいっぱいだからです。

アメリカではヘルパー制度が存在しないため、身体の自由を奪われた患者は、自分が介助者(家族)に多大な負担をかけていることを自覚しており、日常の介助以外での自然療法の治療を介助者に簡単に頼むことができません。

そのため、ほとんどは自身の回復を諦め、家族に迷惑をかけないように配慮するようになります。

このような事実から、ALS患者が人工呼吸器を選択する割合は、日本では3割であるのに対し、アメリカではわずか1割にとどまることがわかります。

ですから、患者を支援する介助者になる方は、全ての介助や治療を一人で担おうとしないでください。
日本の素晴らしい介護(ヘルパー)制度を積極的に利用するようにしてください。

そして、ALSや神経難病は進行性の病気です。

病気の進行は予測できない場合もあり、たとえ「まだ大丈夫」と感じていても、進行が急速に進むことがあります。

早めにサポート体制のリソースを調査し、利用可能なヘルパー制度を導入するか、他の家族や周囲の人々に支援を求めるなど、自分の負担を軽減する計画を立ててください。

ALSや神経難病の自然療法では、治療に多くの時間と労力が必要です。

介助者が治療に追われていると、患者が気を遣って、介助者に頼ることをためらってしまい、治療の士気も低下し、結果的には介助者と患者の両方が疲弊してしまうことがあります。

そうならないように、介助者自身が自分の時間を確保し、日常のリフレッシュを怠らないことが重要です。毎日、自己のエネルギーを充電することを心がけてください。

自分を大切にしてください。

また、私が難病で毎日が辛かった時、サポートとして、主人にお願いしていたことがあります。

それは、毎日、『治るよ』と私に言ってもらうことでした。

たとえ主人が、私が『治る』と思っていなくても、『治る』という確かな証拠がなくても、一言、『治るよ』『大丈夫だよ』とハグをして、そう言ってもらうだけで、最悪の状況でも乗り越えることができました。

主人の言葉、『治るよ』は、私にとって非常に大きなサポートでした。

また、グループコーチングを受けているクライアントの中には、いつもご夫婦で一緒にリサーチしている方もいます。

奥様が治療に関連する重要なキーワードを見つけて、それをALSのご主人に教え、ご主人がそのキーワードをさらに詳しくリサーチするそうです。

ALSをリバースしたスティーブン・シェリーさんも、彼の妹さんのリサーチのサポートが、彼のALSリバースに大きく貢献したそうです。
アマルガム除去に踏み切れたのも、妹さんがリサーチしてくれたおかげだそうです。

私のコーチングでは、できる限りご家族や介助者の方にも一緒に参加していただくようにしています。一緒に学ぶことで、治そうとする強い連帯感が生まれるからです。実際、「ナナさんに言われて、一緒に受けて良かったです!」という声を多くいただいています。

 

 

色々な治療を試しても効果がありません、どのように気持ちを保ったらいいですか

まず、ALSリバーサルに対する現実的な期待感を持つことが重要だと思います。

長年にわたって毒素を蓄積してきた身体に対し、急速に食事療法やサプリメント療法を施し、即座の結果を期待してしまう方がほとんどです。

ましてや、医者に『治療法はない』と匙を投げられている身体を、これから治していこうとしているわけですから、そう簡単には結果は出ないのが現実だと思います。

自然療法には即効性がなく、症状ではなく細胞レベルでの治療を行うため、時間がかかるのは当然のことと認識しましょう。また、現在行っている治療が効果を示さなくても、細胞レベルでは改善が見られる可能性があることも考慮すべきです。

胃ろう、人工呼吸器、視線入力装置を使用していた状態からALSをリバースさせたマーク・マンチェスターさんは、胃ろうを増設してからリバースが始まるまで5年かかりました。

スティーブン・シェリーさんのALSがリバースし始めるまで、約14ヶ月かかりました。この間、マークさんもスティーブンさんも、何度も何度も挫折したと思います。しかし、治癒への希望を捨てずに前進し続けた結果、彼らこそ、今のような状態に至ったのだと確信しています。

また、自然療法の治療を継続していれば、何らかの身体の改善が見られるはずです。

たとえ腕の機能が低下していても、肝臓の数値が正常に戻ったり、風邪を引きにくくなったり、かゆみがなくなったりするなど、どんなに小さな改善でも常に注意深く見つけることが大切です。治療に焦っている方は、こうした改善を「改善」として見落としてしまうことが多いのです。

小さな成功は、いつかは大きな成功へとつながるはずです。

ALSをリバースさせるには、どれくらいの費用が必要ですか

これも病気の進行具合にも関係するため、自然療法でALSをリバースさせるために要する費用は、個人によると思います。

私は実際にALSをリバースさせた人々が数千万円を投資してきた例を見てきましたが、彼らの多くは、どの治療から始めればよいのか分からず、遠回りをしていまい、その結果、莫大な金額を使ってしまったというのが私の見解です。

難病克服センターの戸田さんがおっしゃるように、誰もが『難病初心者』になるわけですから、治療方法に試行錯誤するのは当然だと思います。

実際、私自身も神経難病をリバースさせるために合計700万円も費やし、息子の大学資金を使ってしまいました。

そのため、日本の難病患者が私のように無駄な遠回りをせずに済むよう、本やメルマガ、特にコーチングを通じて、アメリカのトップクラスの自然療法士や機能性医学医から学んだ、自宅で手軽に行える治療法を『近道』として紹介しているのです。

こんな諺があります。

“Give a man a fish, and you feed him for a day; teach a man to fish and you feed him for a lifetime.”

(人に魚を一匹与えれば一日の糧となるが、人に釣り方を教えれば一生の糧となる)

私のミッションは、症状を和らげる対症療法を提供するのではなく、『魚の釣り方』、つまり、治療を自身で行う方法を教え、病気をリバースさせるための時間と費用を最小限に抑えることです。

病気の初期段階から治療を始めれば、コーチングや自宅で使用できるデトックス器具、サプリメント代などを考慮しても、私が神経難病をリバースするために費やした金額の10分の1、または、20分の1に全体の費用を抑えることは可能だと思います。

 

ナナさんにコーチングをお願いし、言われたことを試したらリバーサルしますか

ど直球な質問ですね(笑)。

ALSや難病をリバースするかどうかは、私の力ではなく、患者が自分自身の治療プロトコールを作成し、忠実に実行すること、そして最後まで諦めないかどうかにかかっていると考えています。

特に『教えたに実行すること』については、コーチングを始めてから気づきましたが、私が指導したことを実行しない人、または、できない人もいるということです。

ただし、確実に言えることは、病気の進行が遅くなると思います。

HealingALSを運営するパトリシアさんが去年(2023年)の11月に、私たちのALS・神経難病リバースチェレンジグループに、正式に登録している方(約400人)の過去1年間の医療統計を、機能性医学医師らと共に分析し、以下の結果を発表しました。

ALS・神経難病リバースチャレンジグループ 

進行が確実に遅くなった  70%

進行が止まった      5-10%

リバースし始めた     5-10%

パトリシアさんは、これらの結果を医薬品や治験とは比較できないほど素晴らしいものと見ています。1年でこれほどの成果を上げたことに喜びを感じており、来年の結果が非常に楽しみであると述べています。

また、自然療法を始めて「全く手応えがない」と感じている方々に対し、私は治療を一時的に中断するよう提案しています。

その理由は、治療を中断すると多くの方々の症状が速く進行する傾向にあるためです。そのため、行っていた治療が実際に進行の速度を遅らせていたことを明確に実感されるでしょう。

さらに、多発性硬化症をリバースした経験を持つワールス医師が、摂取しているサプリメントに効果がないのではないかと疑問を抱いたことがあり、すべてのサプリメントを中止したことがあります。その結果、以前にできていたことができなくなり、慌ててサプリメントの摂取を再開したと『ワールス プロトコール』の中で述べています。

ところで、私のコーチングの目的は、ALSをリバースさせた機能性医学医師や栄養士から得た情報を翻訳し、整理し、患者に合った治療プロトコールを完成させるお手伝いをすることです。

情報が非常に多岐にわたるため、それぞれの患者に適した治療法を見つけられるように方向付けを行ったり、ヒントを提供したりしています。

ALSをリバースさせた方々のプロトコールを読めば、治療方法は一様ではなく、むしろ個々のケースに合わせてプロトコールがそれぞれ異なっていることが分かります。それは、人それぞれの身体の状態や特性が異なるためです。


例として、食事療法です。

ALSをリバースさせた方々の食事療法は、グルテン、乳製品、糖質、遺伝子組み換え食品、化学調味料、人口着色料、人口甘味料などを避けるという共通点はありますが、人によって、ベジタリアン、ヴィーガンの方もいれば、肉類のみを食べるCarnivore diet(肉食ダイエット)であったり、加工されていない生の食材のみを食べるローフードダイエットであったり、ALSリバーサルのプロトコールはさまざまです。

また、サプリメント療法で例を挙げれば、リポソームグルタチオンの摂取により治療の効果を感じる人もいますが、同じ製品でもアレルギー反応が起こる人もいます。

摂取したリポソームグルタチオンが大豆由来であれば、そのアレルギー反応の原因は、大豆アレルギーを持つ人に起因する可能性があるからです。

この場合、大豆由来のリポソームグルタチオンに代わり、ヒマワリレシチン由来のものを摂取してみることを検討します。

もしくは、大豆やヒマワリレシチン由来のリポソームグルタチオンが適切でなかった場合、N-アセチルシステインやL-グリシンなどのグルタチオンの前駆体を摂取するプロトコールに修正することもあります。

このように、各自に合わせて治療プロトコールをカスタマイズ化していかなければならないのです。

また、これらの情報は、アメリカのトップクラスの機能性医学医師から学んだものです。

ところで、私は本を出版してから2年間、日本のALSを含む難病の患者の方々と接してきましたが、デトックス療法の重要性が全く理解されていないことに気づきました。文章だけのコミュニケーションでは限界を感じ、去年よりコーチングを始めました。

コーチングを通じて、クライアントとの対話が状況把握や誤りの発見に役立つことを実感しました。

また、一度コーチングを受けていただければ分かりますが、「これでもか」という情報量を1回のセッションで提供しています。

情報が多すぎ、セッション中にノートを取ることが困難なため、代わりにセッションを録画して提供しています。クライアントは録画セッションを繰り返し視聴し、情報の整理や私からの課題やテストに取り組んでいます。

学ぶにつれて、「これじゃあ、治らないはずがない」とクライアントから言われることがよくあります。

また、通常、治療と学びに忙しくなると、病気に対する不安が減少します。その証拠に、クライアントから「次のセッションが楽しみです!」というメールをしばしばいただきます。

フィードバックを読む

(追記1)

神経難病のリバースについては、先述の通り、細胞レベルでの修正が必要なため、治療には時間がかかることを述べました。

そのため、グループコーチングを本格的に始めてからまだ3ヶ月しか経っておらず、少人数を対象に行っているため、クライアントの難病リバースについては、まだ多数報告できませんが、それでもすでに一部のクライアントは、リバースが始まっていると実感しています。

以下は、クライアントから頂いたフィードバックの一部です。

 改善したこと

・進行が遅くなった
・少食なのに、体重が増えた
・中途覚醒なく朝まで眠れるようになった
・寝起きの手のしびれがなくなった
・腕の脱力が少し緩和した
・握力が少し回復した
・疲労感が減った
・腹部の膨満感がなくなった
・ブレインフォグが減少した
・副鼻腔炎がいつのまにか治っていた
・スマホが前よりも軽く感じる
・物を握りやすくなった
・肝臓値が正常値に戻った
・翌日まで倦怠感が残らなくなった
・脚の動きが軽くなった
・歩きやすくなった
・椅子から無理なく立ち上がれるようになった
・コーチングを受けてから体重が5kg増えた
・痩せてしまった肩回と肘周りの筋肉に張りが出てきた
・体幹が良くなった


(追記2)プロトコールが完成した段階で、病気の半分は治っていると思います(笑)